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沖縄の米軍基地 辺野古への移転は不可能か?

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沖縄の米軍基地 辺野古への移転は不可能か?
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 沖縄米軍基地の辺野古への移転問題で、辺野古の埋め立て地が政府が言っていた強固な地盤でなく、70m~90m位の深さのところで、「マヨネーズ状」の軟弱な地盤があったことが分かりました。

 

 しかもそのデータを防衛省が隠蔽していたことが発覚し、問題となっています。専門家チームの話でもこのまま埋め立てをしたとしても護岸が崩れる危険性があると指摘されました。

 

 これでは、米軍基地は普天間から辺野古への移転は不可能と言わざるをえないのではないでしょうか。

 
 

 

 辺野古の軟弱地盤データ、防衛省が隠蔽 

 

 想定強度の3分の1、設計成り立たず工事不可能 

 

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、予定地の軟弱地盤にかかわる「不都合」な地盤強度データを防衛省が隠ぺいしていた―。「しんぶん赤旗」日曜版(2月9日号)がスクープし、防衛省や地元・沖縄で衝撃が広がっています。

 

 想定強度の3分の1という問題のデータは、基地建設設計の前提とする地盤強度を大きく下回るもので、「軟弱地盤の改良工事は可能」とする防衛省の「根拠」が崩れるものです。

 

 基地建設予定地の大浦湾側に広がる「マヨネーズ並み」ともいわれる軟弱地盤は、以前からも問題にはなっていましたが、政府は頑なに軟弱地盤の改良工事はできるとしてきました。

 

 「しんぶん赤旗」日曜版編集部の取材で明らかになったのは、最も深い水面下90メートルに達する「B27」地点の地盤強度です。

 

 実際に採取した土で調べた試験結果が防衛省の国会提出資料で土質調査報告書の巻末資料として英文で掲載されていました。その数値は、防衛省が設定する地盤強度を大きく下回り、3分の1しかない「マヨネーズ状の軟弱」な場所も見つかりました。

 

 基地建設予定地に広がる軟弱地盤は、大規模な地盤改良工事が必要となります。しかし、90メートルの地盤改良工事が可能な作業船は国内にはありません。あるのは70メートルまでです。

 

 専門家からは、70メートルよりも深いところでの地盤改良ができないなら、基地建設後に地盤沈下などが想定され新基地建設は困難だとの指摘が出ていました。

 

 にもかかわらず防衛省は「70メートルまでの地盤改良でも新基地建設は可能」と主張しつづけ、その「根拠」は、70~90メートルの地盤は「非常に固い」というものでした。

 

 防衛省は有識者でつくる「技術検討会」を設置し、ここで地盤改良工事のお墨付きを得て、沖縄県に設計の変更申請を行う予定です。

 

 ところが防衛省は、今回判明したデータを技術検討会に示していませんでした。

 

 元中堅ゼネコンの土木技術者は「この地盤強度では、安定して施工できない。技術検討会の議論の前提となっているデータの数値とまったく違い、これまでの検討は意味がなくなる」と指摘しています。

 

 軟弱地盤の試験データの判明で、防衛省の現在の設計が根本から覆る事態となっています。

 

 B27の地盤強度をめぐってはこれまで、国会でたびたび大問題となってきました。岩屋毅防衛相(当時)は試験を「やってない」(2019年3月22日参院予算委員会)と答弁。国会への政府提出資料でも「B-27地点における室内試験を実施する必要はありません」としていました。

 

 日曜版報道を受け「東京」(8日付)も同問題について報じました。

 
 

※しんぶん赤旗日曜版2月9日号から

 
 

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日刊ゲンダイDIGITALも

 

 辺野古新基地建設、防衛省がマヨネーズ地盤データを“隠蔽”

 

 安倍政権がゴリ押ししている沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設ですが、埋め立て予定地の海域で、70メートルより深い地盤が「軟弱」であることを示すデータの存在が発覚しました。8日の東京新聞が報じています。

 

 70メートルから90メートルもある水深の海底で「マヨネーズ地盤」は着工後に判明しました。防衛省は地盤改良のための設計変更を余儀なくされ、今春にも沖縄県に設計変更を申請する予定です。

 

 基地建設工事が長期化する見通しですが、改良工事について意見を求めるために設置された有識者会議にすら、70メートルより深い地盤が「軟弱」であるデータを示していなかったという、大変ずさんな工事のやり方でした。

 

 防衛省は「70メートルまで地盤改良すれば施工可能」と主張していますが、その根拠が完全に崩れる可能性が出てきました。

 

 防衛省がヒタ隠しにしていたのは、軟弱地盤が90メートルまで達しているとみられる「B27」地点の検証データです。

 

 同省はこれまで「B27地点では強度の試験をやっていない」と国会で答弁し、別地点のデータを援用して「70メートルより深い地盤は非常に固い」と強弁してきています。

 

 B27地点のデータについて「業者が独断で行った調査で信頼性が低い」として、新基地建設に不利なデータを隠蔽する姑息な手段を執って工事を進めてきました。

 

 安倍首相は5日の衆院予算委で新基地建設を巡り、「唯一の解決策であり、着実に工事を進めていく」と改めて強調したばかりです。

 

 「辺野古ありき」のゴリ押しが、官僚による隠蔽を助長しているのではないのでしょうか。

 
 

日刊ゲンダイDIGITALより

 
 
 

 

 辺野古護岸 崩壊の恐れ指摘 専門家チームが独自試算 

 

 沖縄米軍飛行場新建設中の辺野古埋め立て地で、約70mより深い海底の地盤が「マヨネーズ状」である可能性を示すデータを防衛省が隠蔽していた問題を、独自に検証している専門家チームがこのデータを基に護岸の安定性を試算したところ、最悪の場合、崩壊する恐れがある結果が出たことが16日、分かりました。

 

 チームは、立石雅昭新潟大名誉教授を代表とする地質や地盤の専門家ら約10人で構成されています。

 

 海底が軟弱である可能性を示すデータが出た地点の付近で、国は「C1」護岸を造成する計画のようですが、立石氏によると、データをそのまま適用して試算した結果、C1が重みで崩壊する可能性があるといっています。

 
 

※KYODO 2/16配信を参考にしました。

 
 
 

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