権力分立原則に抵触する大問題
検察官の定年を延長できる「検察庁法改正案」について、ツイッター上で芸能人や演出家など著名人が、次々と抗議のコメントを投稿しています。
演出家の宮本亞門さんは、「このコロナ禍の混乱の中、集中すべきは人の命」などと投稿していて、ほかにも俳優の井浦新さんや、「いきものがかり」メンバーの水野良樹さんなども抗議する投稿をしています。
検察官の定年延長をめぐっては、政府が2020年1月、東京高検の黒川弘務検事長の定年を延長し、国会では、検察官の定年を段階的に65歳に引き上げ、内閣が認めれば、最長で3年まで延長を可能にする検察庁法の改正案が自民・公明・維新の3党で強行審議されています。
これについて、俳優や演出家など著名人によるツイッター上で抗議の投稿が相次いでいて、「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグをつけた投稿が広がりをみせています。
立憲民主党・枝野代表は「『検察庁法改正案に抗議します』というハッシュタグが、約1日で約500万ツイートという記録的なトレンドとなった」、「検察庁の幹部人事を内閣が恣意(しい)的にコントロールできるという、権力分立原則に抵触する大問題だ」
安倍首相は「自治体での条例制定を見据えると、今国会で法案を成立させる必要があるものと考えている」
安倍首相は、11日の衆議院予算委員会で、今の国会での法案成立を目指す考えを強調しています。
※この記事はFNNプライムオンラインを参考にしました。