新型コロナウイルスに対する不安から、医療従事者に対する差別や偏見が各地で起きています。
取材に協力して下さった女性看護師の方も、保育園や友人などからの偏見や差別で苦悩していると語ってくれました。
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患者を治療する医療現場に勤務する医師や看護師に偏見が
病院で、新型コロナウイルスの重症患者を治療する現場に勤務する女性看護師が言われるには「『コロナの患者さんいらっしゃるんですか?』と聞かれることはありますし、プレッシャーには感じますよね」
そんなプレッシャーをうけ、保育園に通う2歳の息子との、本来は大切な時間だったはずの送り迎えを控えているといいます。
「保育園側も、すごくナーバスになっているので、自分の方から送迎を自粛しました」と女性看護師は語ってくれ、なおかつその女性看護師は、医療従事者への差別が当事者の自分にではなく、夫に向けられたことに心を痛めているそうです。
関わったりとかをやめてほしいな
「『なるべく主人と飲み会とかはちょっと避けて』と、主人の友達の奥さんが言ったというのは聞いたりとかはしました。わたしのことを病院で働いているのを知っているので、わたしの家に来たりとか、関わったりとかをやめてほしいなと言ってたとも聞きました」と女性看護師。
そんなご近所からのプレッシャーで傷つきながらも、この女性看護師は、差別の原因がウイルスという見えない恐怖から来る不安にあると受け止めています。
「わたしたち自身も、働いていて怖いと思うところはあるので、世間の人からしたら、本当に見えない恐怖というのがすぐ隣にあると思うと、過剰に反応してしまうというのも、とてもよく分かります。」
あなたの外出自粛がみんなを守る
そして、「外出自粛が医療現場を、さらには自分自身を守ることにつながっているんです」と訴えています。
この女性看護師は「あなたや、あなたの家族が病気になったときに、救えるものがなくなってしまうことは本当に苦しいだけだと思うので、(医療従事者は)一生懸命頑張っています。」
「今は、皆んなでひとつにならなきゃいけない時だと思いますので、あなたの自粛ひとつが、本当に人を救うっていうことにつながるんだよってことを、皆んなが持っててくれたらいいなと思います」と。
医療現場では、医師や看護師などの医療関係者が、自らの感染リスクと背中合わせで闘っています。
偏見や差別は、絶対にあってはならないと思います。
規制が緩和され、第2波がこないことを願うばかりですが、緩和されたからと言って自由に出歩くのはやめましょう。
外国の例にもありますが、緩和された途端にクラスターが発生したということを防ぐためには、ある程度の外出自粛はやむを得ないことではないでしょうか。
そのためには、休業補償を個人経営のお店にまで行き届くような、そんなきめ細かな政策を政府にはとっていただきたいものです。
個人のお店もお持ち帰りなどいろんな手を考えて、何とか生き延びようとしています。しかし、すでに倒産したところもあります。
補償なき自粛は、「死ね」と言っているに等しいと思いませんか。
しつこいようですが、本当に政府はきめ細かな政策を実行して下さい。
※この記事は、FNNプライムオンラインを参考にしました。