新型コロナウイルス感染防止に欠かせなくなったマスクですが、マスクをすると普段鼻呼吸をしている人も口呼吸をする人が多くなるそうです。
慣れないマスクで、つい口呼吸をするようですが、口呼吸をすると健康や美容にはどうなんでしょうか?
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口呼吸はごみや細菌を取り除く鼻のフィルター機能が働かない
嗅覚研究所を主宰する医学博士の山川知美さん(44)は、「マスクの着用で口呼吸が習慣化するのが心配です。」
「口呼吸はごみや細菌を取り除く鼻のフィルター機能が働かない上、嗅覚が低下すれば認知症にもつながる可能性があります。口を閉じないことで口周りの筋力が低下し、美容にもよくありません。」と指摘されています。
熊本日日新聞のアンケートによると、普段マスクをしていない時に口呼吸をしている人は12%だったのに対し、マスクをすると口呼吸と答えた人は25%と倍増しています。
男女別では女性が10%から25%と2.5倍に増加、男性も13%から23%に増えています。
マスクをすることにより口呼吸の人が倍増 健康・美容に悪影響
マスクの下で口呼吸と答えた人は年代別では、10代以下の43%がトップで、30代37%、40代31%と続き、若い世代の方が割合が高い傾向です。60代以上はいずれも10%前後にとどまりました。
「もともと夏にマスクをすることはなかったので、気温が上がると、息苦しさからさらに口呼吸が増える可能性があります。」
「口呼吸が習慣化すれば、秋以降に風邪やインフルエンザにも感染しやすくなる」と山川さんは言われています。
マスクの下でガムをかむと鼻呼吸になりやすいといいます。
どうしても口呼吸になってしまう場合は、マスクを外した時に鼻でしっかり深呼吸するだけでも、鼻呼吸を意識する習慣が身に付くそうですのでやってみて下さい。
またアロマスプレーでマスクにペパーミントやユーカリの香りを付けると、鼻呼吸を意識しやすく、清涼感も得られるそうです。
※この記事は、熊本日日新聞を参考にしました。