カルロス・ゴーン被告の莫大な財産も、この一年で大幅な目減りをしたそうです。
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保釈金の没収や逃亡費でも減少
日本からレバノンに逃れたために保釈金15億円は没収されてしまい、年末の脱出作戦には1,500万ドル(約16億円)かそれ以上がかかったとみられています。これだけだけでも30億円にもなります。
逃亡するためのプライベートジェット機のチャーター代金が35万ドルとか、そのほか、半年がかりで逃亡作戦計画を立てた最大25人の多国籍チームへの支払いもあるようです。
ゴーン被告はまた、支払われる予定だった報酬の開示を怠ったとされる問題で、米証券取引委員会とのあいだに100万ドルを支払って決着させることでも合意済みで、さらなる資産の目減りになりそうです。
日産もルノーも退職金に関する支払いをやめるとか
さらに追い打ちをかけるように、日産自動車はゴーン被告への退職金や株式関連報酬を取りやめ、フランスのルノーも2015年の競業禁止契約に基づく支払いはしないとしているそうです。
同被告に対する罪状の多くは退職金に関連しており、計1億4,000万ドル余りが受け取れなくなりそうだということです。
レバノンにあるゴーン被告の豪邸からの退去も
元々レバノンにあるゴーン被告の豪邸は、日産が875万ドルものお金を支払って購入し、同被告のために改装したものとされています。
したがって、日産はゴーン被告に不当な資金利用があったとみてそれを回収するためレバノンの豪邸からの被告退去を試みているとのことです。
日本から逃亡したのはいいかも知れませんが、その逃亡者としての生活には恐ろしく金がかかるということのようです。ゴーン被告のような大金持ちにしても、その痛手は大きいのではないでしょうか。
ゴーン被告がルノーに退職金等を求めてフランスで裁判
ゴーン被告は、ルノーに対して退職金約25万ユーロ(約3千万円)の支払いを求めてフランスの労働裁判所に裁判を起こしたようです。
ゴーン被告は、合わせて年額約77万ユーロ(約9,400万円)の年金の支払いもルノーに要求しています。
ルノーは昨年1月のゴーン被告の退職に際し、日本で逮捕され、職務を遂行できなかったことをあげ、ルノー株約38万株(約19億円相当)などの支給取りやめをきめていました。
ゴーン被告には、退職後に毎年受け取れる年金約77万ユーロも支給されていないという。
ゴーン被告は、ルノーのこうしたやり方を非難し、「私は退職金や年金を含め、私に与えられたすべての権利を要求する」と主張しています。
ゴーン被告の逮捕は日産の陰謀
ベイルート発ロイターによると、ゴーン被告は「正直に言って逮捕された時はショックだった。最初に依頼したことは日産に連絡して弁護士を送ってほしいということだった」と振り返り、「翌日、フランス大使が訪れ『日産が君に反旗を翻している』と打ち明けてくれた。それで私はすべてが陰謀だと気づいた」と語った模様です。
ゴーン被告はフランス大使との面会で「大使がわたしに『君が逮捕されてから2、3時間して西川氏が会見を開き、驚愕している云々と言った』と話し、その時私は『ああこれは陰謀だ』と思った」と明らかにしました。
ところで
ゴーン被告のもらってた年俸をご存じですか
2010年から2018年まで、おおよそ1年に10億円だそうです。その年々によって多少の上下はありますが、平均した年俸は10億円。
それだけ? いえいえ、彼は報酬をごまかして、分かっているだけでも2017年は約25億円、2018年は約28億円と本当にもらっていた金額が明るみに出ています。
2010年からおよそ90億円の脱税をしていたのだそうで、2018年にはゴーン被告は「有価証券報告書の虚偽記載」で2回も逮捕されています。
ゴーン被告の総資産は、噂では総額2300億円くらいになるのではと言われています。日本人ではありませんから、ランキングには出てきませんし、実際の貯金額などはちょっと分かりかねますね。
日本人ではないのでお金持ちランキングには出てきませんし、実際の貯金額などは調査できません。
しかし、資産が目減りしたと言っても総額2300億円もあるわけですから、そのうちの10億や20億は彼にとっては痛くもかゆくもないかもしれませんが、お金はいくらあっても邪魔にはならないですからね~。